香の伝導師 稲坂良弘先生による講義、
『色は匂へと…』
-香と「源氏物語」、心の色香のドラマを追う-
が、先週末に行われました。
私、楢崎も拝聴して、
千年以上前の日本人の感性を
色と香から学ばせていただきました。
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日本人の美
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千年前の日本人は、あらゆる点で
とても美しかったことを痛感しました。
気持ちをモノに託して表す美しい感性をはじめ
独自の文化を大切に創ってきたあたたかいものを感じます。
当時の人たちが使っていた”ことば”や”モノ”、
そこから表現される人間の深みや感性を
源氏物語をテキストに色と香からお聞きすることができ、
心に深く落とすことができました。
現代の、日本に生きる私たちが、形づくっているものを考えると、
何か大事なものが、隠されてきてしまっているのではないかと
思わずにはいられません。
外来文化の影響を得て、日本は産業的に発展し、
豊かな状態を経験していますが、
人を”モノ”として扱い、モノ自体も産業的になってはいないでしょうか…。
時にまじめすぎる日本“人”は、モノを取り込むのが上手だなと
すごさを感じます。
日本人は工夫がうまく、独自の文化をつくりあげてきました。
その精神は今日に継承され、本来は私たちに根付いているものです。
大切なことは深い底に流れ、
今でも息づき、
日の目を今か今かと待っているような感じがします。
古代綺布の染色作家 佐藤幸香先生も
絹の状態と染める行程について当時の手法を解説してくださり、
両先生のお話から、
文化はものではなく、人そのものだとわかります。
生きていることが、そのまま表れていた千年前の時代。
それこそが、今の時代に必要なこと！と、
新しい力がみなぎるレッスンでした。
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求められている精神性
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丹念につくられた本物にしかない、計算できない美しさ。
人は今、それを求めてます。
昔の美を今へ新しく工夫し、人へ役立つものを
新たに繋いでいくことが、とても大切です。
それが私の役割でもあると感じます。
表面をなぞるだけではなく、本来の文化に触れて、
知ることができた両先生からに大変共感をもちました。
きちんと知る、ということの大切さを痛感します。
私たち自身が日々に生かす、体験的・経験的に積んでいきながら
本物をきちんと分かること、表現し、実践していくことで
人へ社会へと貢献することが、イヴ･ガーデンの務めです。
人が豊かになり、心を磨くことにもつながります。
イヴ･ガーデン 楢崎悦子
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